2/22
2/22。ねこのひ。
祝って欲しい。俺が自分でありえつつあることを。
俺が自分と言う人間を受け入れつつあることを。
俺が自分の性質を嫌うことがなくなりつつあることを。
俺が自分の欲求に素直でありつつあることを。
俺が、俺自身を苦しめる呪縛から解かれつつあることを。
祝って欲しい。
自分の思う自分と現実の自分とのギャップがだんだん少なくなってきていることを。
現実の自分の姿に、自分の意識上の自分が近づきつつあることを。
自分が「人の目を気にする」という性質に、客観的に向き合えつつあることを。
自分が、時々自然にサボれるようになりつつあることを。
自分の、余分な力が抜けてきつつあることを。
呼吸のしやすい自分の在り方が見つかりつつあることを。祝って欲しい。
諦念かもしれない。しかし、諦念として表現できるような、諦めや、失望や、無力感が、全く感じられないのだ。ああ、これでいいのだ、地に足がついている。この上で、具体的な作戦がたてられる、めでたいことだと。
祝って欲しい。行き過ぎた気持ちが、現実の自分を直視し始めたことを。
現実の自分の弱さを受け入れ始めたことを。
祝って欲しい。おめでとう、きっと成熟の第一歩だ。
おめでとう、やっと、自分の自分らしさのしっぽが掴めた。
自分らしさ、という、複雑怪奇なもののしっぽが掴めた、気がするのだ。
祝って欲しい。おめでとう。成熟の小さな大きな一歩だ、きっと。
あなたはあなたで、俺は俺だ。
「あるべき姿」が溢れているでしょう。そうでない自分に嫌気がさすことがあるでしょう。でも本当は、嫌気なんて感じる必要はきっとなかったのだ。
自分を含める人間に対して、
あたたかくて自然なユーモアと笑顔がある、そんなやわらかい思いやりさえあれば、どんな自分でもよかったのだ。